【競馬予想】皐月賞トライアル、スプリングSは「レースと縁がある血」を持つ2頭が推し (2ページ目)
ピコチャンブラックの戦績を振り返ると、昨年7月の新馬戦(福島・芝2000m)を7馬身差で圧勝。続くアイビーS(東京・芝1800m)は、後にGⅢ共同通信杯(東京・芝1800m)を勝ったマスカレードボールに次ぐ2着だった。
前走のGⅠホープフルS(中山・芝2000m)は13着と大敗したが、馬群に揉まれる競馬に戸惑ったようだ。今回はじっくり立て直したので、それを克服して力を出し切れば勝ち負けできるだろう。
【もう1頭もスプリングSとの縁から選ぶ】
もう1頭はフクノブルーレイク(牡3歳、美浦・竹内正洋厩舎)を推す。父ウインブライトは、2019年にGⅠ香港C(シャティン・芝2000m)とGⅠクイーンエリザベス二世C(シャティン・芝2000m)を勝ったほか、2017年のスプリングS、2018、19年のGⅡ中山記念と、「中山・芝1800m」の重賞を3勝している。
母の父ロードカナロア産駒も、2018年ステルヴィオ、2023年ベラジオオペラがスプリングSを勝利。この馬も父、母の父ともにこのレースに縁のある血だ。
フクノブルーレイク自身は、昨年11月の未勝利戦(中山・芝2000m)で勝ち上がり、前走はフリージア賞(1勝クラス、東京・芝2000m)で3着に入っている。ウインブライトの主戦だった松岡正海騎手が騎乗するのにも注目だ。
以上、今年のスプリングSは、キタサンブラック産駒ピコチャンブラック、ウインブライト産駒フクノブルーレイクの2頭に、父仔スプリングS制覇を期待する。
著者プロフィール
平出 貴昭 (ひらいで・たかあき)
主に血統分野を得意とする競馬ライター、編集者。(株)サラブレッド血統センター在籍。著書に『覚えておきたい日本の牝系100』『一から始める! サラブレッド血統入門』など。「週刊競馬ブック」で『血統見聞録』を連載するほか、「競馬四季報」などの編集業務にも携わる。そのほか、『優駿』などにも寄稿。twitterアカウント:@tpchiraide
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