桜花賞とオークスの勝ち馬を識者が大胆予想! 阪神JF敗戦組からの巻き返しはあるか (2ページ目)
木村拓人記者(デイリー馬三郎)
◆桜花賞=ホウオウガイア(牝3歳/父シルバーステート)
◆オークス=ブラウンラチェット(牝3歳/父キズナ)
ホウオウガイアはまだ1勝馬で、今後の賞金加算が条件になりますが、注目したい1頭です。
2戦目で臨んだ1勝クラスの百日草特別(2着。2024年11月3日/東京・芝2000m)では、直線に入ってからの一瞬の反応がすばらしすぎました。反面、最後まで伸びきれず、(距離)適性の差で勝ち馬に屈した形になりました。シルバーステート産駒にありがちな"気持ちひとつ"という部分がある馬で、一瞬の反応の鋭さは2000m戦よりもマイル戦でこそ生きると考えます。
阪神JFが同じメンバーで100回やったら100回とも違う結果になりそうなレースだったことを思うと、この馬が割って入る余地は十分にありそう。その意味でも、次走のGIIIフェアリーS(1月12日/中山・芝1600m)はきっちり突破してほしいです。
ブラウンラチェットはもともと、入厩当初から細かった馬。阪神JFでも馬体を大きく減らしたように、そのあたりの課題は今後も常について回ると思います。
ですが、クリストフ・ルメール騎手がこの馬のために香港国際競走に遠征せずに(阪神JFで)日本に残ることを選択。それだけの逸材です。昨年もルメール騎手のお手馬であるチェルヴィニアが桜花賞で大敗したあと、オークスではきっちりと巻き返しを図りました。
この馬も距離への不安はありません。春は桜花賞へ直行とのこと。そこまでに、心身ともにある程度立て直しが図れていれば、オークスではしっかりと結果を出してくれると思います。
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