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【競馬血統予想】チャンピオンズカップはキズナ産駒が圧倒的 今年のレースに出走する2頭は信頼できる? (2ページ目)

  • 平出貴昭●文 text by Hiraide Takaaki

 3歳での参戦となるが、このレースの3歳馬は好成績で、2018年にはルヴァンスレーヴ、2019年にはクリソベリルが勝利。そのほか、2015年にノンコノユメが2着、2022年にクラウンプライドが2着でハピが3着、2023年にドゥラエレーデが3着と、勝率11.1%、連対率22.2%、複勝率33.3%という優秀な数字が残っている。

 ハピとはキズナ産駒という点と、みやこSからのローテーションも共通。芝の実績がある点ではドゥラエレーデと共通する。父馬、馬齢と好走の条件が揃っているため期待したい。

【GⅠ未勝利の7歳馬にもチャンス】

 もう1頭はハギノアレグリアス(牡7歳、栗東・四位洋文厩舎)も出走予定。前走は同じ中京で行なわれたシリウスS(ダート1900m)で、そこで勝利してここに臨む。同レースはトップハンデ59.5kgを背負いながら、ゴール前で力強く脚を伸ばし、2着に1馬身1/4差をつける完勝。同馬は7歳のベテランだが、さらなる充実期を迎えた印象だ。

 この馬は中京での成績が良好で、これまで5戦して3勝、2着1回の連対率80%。昨年のこのレースは0秒8差の6着と敗れているが、一瞬の脚は見どころがあり、最後までジワジワと脚を伸ばしていた。展開が向けば上位争いは可能だろう。

 このレースは7歳馬の好走歴もあって、2017年にコパノリッキーが9番人気で3着、2020年にゴールドドリームが3番人気で2着。2021年にはアナザートゥルースが、14番人気で3着に入っている。コパノリッキーやゴールドドリームはGⅠや地方交流GⅠを勝利していた実力馬だが、アナザートゥルースはGⅠ勝ちがなく、1年9カ月の間勝利がない状態での激走だった。今のハギノアレグリアスなら、好走の可能性も十分にある。

 以上、今年のチャンピオンズCは、サンライズジパング、ハギノアレグリアスのキズナ産駒2頭に期待する。

著者プロフィール

  • 平出 貴昭

    平出 貴昭 (ひらいで・たかあき)

    主に血統分野を得意とする競馬ライター、編集者。(株)サラブレッド血統センター在籍。著書に『覚えておきたい日本の牝系100』『一から始める! サラブレッド血統入門』など。「週刊競馬ブック」で『血統見聞録』を連載するほか、「競馬四季報」などの編集業務にも携わる。そのほか、『優駿』などにも寄稿。twitterアカウント:@tpchiraide

【写真】フジテレビ『みんなのKEIBA』MC竹俣紅アナ連載「写真館」

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