セントライト記念は本当にソールオリエンスでテッパンか? 舞台設定を味方にする伏兵2頭の大駆けも!? (2ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

「ですから、私はキングズレイン(牡3歳)を本命に考えています。同馬は人気になると思いますが、他の人気薄馬にも台頭の余地は十分にあると見ています」と、木村記者。そして、その可能性のある穴馬候補を2頭、ピックアップした。

「1頭目は、先行力のあるグリューネグリーン(牡3歳)です。2歳秋にGIII京都2歳S(阪神・芝2000m)を勝利。以降もどこかでまた大仕事をしてくれると期待して注目してきたのですが、不利を受けたり、流れが合わなかったりして、なかなか結果を出せませんでした。

 それでもこの夏、同じように期待していたトップナイフがGII札幌記念で9番人気ながら2着と好走。この馬にももう一度チャンスがあると見て、狙ってみたいと思います」

セントライト記念での大駆けが期待されるグリューネグリーンセントライト記念での大駆けが期待されるグリューネグリーンこの記事に関連する写真を見る 過去、中山では3戦して11着、8着、11着と振るわない。だが木村記者は、今回の芝2200mという舞台設定は合うと踏んでいる。

「中山での過去3戦は内回りの芝2000mでしたが、今回は外回りの芝2200m。ビシッとした脚ではなく、たらっとした脚を使うこの馬には、外回りのほうがいいはず。上位にくるためには上がりがかかる条件が必要、ということを考えても、このコースが合っています。

 展開的にも前受けできますし、ソールオリエンスが後方でじっくり構えてくれるなら、この馬の出番の可能性は高まります。

 鞍上は中山で強い田辺裕信騎手。半兄のヴェルデグリーンは同じコースのGIIオールカマーとGIIアメリカジョッキークラブCを勝っていますし、その時にコンビを組んでいたのも田辺騎手。大駆けへのお膳立ては整った、と言えるのではないでしょうか」

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