新潟2歳Sで穴党記者が推す2頭。人気の盲点となるダノンバラード産駒に注目しているわけ (2ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Sankei Visual

 そこから、前走の未勝利戦(7月3日/福島・芝1800m)では型どおりの良化を見せて、2着にコンマ5秒差をつけての楽勝。それでいて、陣営は『まだまだ』と思っているようで、さらなる上昇があるならば、このレースに最もハマる馬なんじゃないかと思っています。

 オーナーの(有)ミルファームは、GIIIアイビスサマーダッシュを所有馬が勝って勢いがあります。グラニットの手綱をとる嶋田純次騎手も、同オーナー所有の馬に騎乗する機会が多いですから、そうしたことも刺激になっているのではないでしょうか。

 また、父ダノンバラードは、一度は海外に売られるも、逆輸入で買い戻されて今年の2歳馬はその1世代目。すでに4頭が勝ち上がって、5勝を挙げています。その勢いにも乗らない手はありません」

新潟2歳Sでの大駆けが見込まれるキタウイング新潟2歳Sでの大駆けが見込まれるキタウイングこの記事に関連する写真を見る 木村記者はさらにもう1頭、ミルファームが所有するダノンバラード産駒に注目する。

キタウイング(牝2歳)です。前走の未勝利戦(8月21日/新潟・芝1600m)では、バロックダンスが番手から抜け出して完全に勝ちパターンに持ち込んだところを、最後までしっかりと伸びてハナ差とらえました。

 追って味のある馬ですし、このコースと距離は合っていると思います。同じ連闘組ではウインオーディン(牡2歳)のほうが人気になりそうですが、この勝負服は人気の盲点になりやすいので、ここは狙い目です。

 前走で2着に下したバロックスダンスは、仮に今回のレースに出走してきたら、本命にしてもいいと思っていた馬。前走にしても、2頭で3着以下を大きく離していますし、キタウイングの能力も相当高いと見ています」

 少頭数のうえ、やや地味なメンバー構成となった今年の新潟2歳S。しかしながら、波乱ムードは例年よりも増している。人気の盲点となるダノンバラード産駒2頭の大駆けに期待してみるのも悪くない。

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