400万馬券再び!? 荒れる北九州記念は、「中休み」による高速馬場を先行して押し切る穴馬2頭を狙え (3ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Sankei Visual

 大西記者はもう1頭、昇級初戦のディヴィナシオン(牡5歳)にも注目する。

「ディヴィナシオンは、前走の3勝クラス・佐世保S(7月23日/小倉・芝1200m)を勝った内容が圧巻でした。ゲートをスムーズに決められたことが一番の勝因ですが、好位で流れに乗り、最後はメンバー最速タイとなる上がり33秒5の末脚を繰り出して差し切ったことも目を引きました。

 従来の後方待機から差す競馬ではなく、いい位置につけてもしっかりと脚を使えたのは収穫。新境地を開拓できた上々の内容でした。

 函館帰りを考慮して、攻めが控えめだった前走は決して万全な状態とは言えませんでした。それでいて、難なく快勝したことを思えば、上積みが見込める今回はさらに楽しみが膨らみます。

 昇級戦で、ハンデが1kg軽くなるのも好材料。前走でマークした1分7秒1の時計もさらに詰めることができるでしょう。相手は一気に強化しますが、小倉では5戦1勝、2着2回、4着1回、5着1回。掲示板を外したことのない相性抜群のコースで、好勝負は必至です。

 鞍上も、馬の潜在能力を引き出す大胆な騎乗でファンを魅了し続けている名手・横山典弘騎手。前走のようにきっちりとスタートを決められれば、前々で流れに乗っての一発が期待できそうです」

 夏の"荒れる"ハンデ重賞。ここに挙げた2頭が、スタートからわずか1分少々の間にオイシイ配当をもたらしてもおかしくない。

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