ラジオNIKKEI賞は信頼度上昇中の「過去データ」から導き出した3頭に妙味あり (2ページ目)

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ラジオNIKKEI賞での一発が期待されるクロスマジェスティラジオNIKKEI賞での一発が期待されるクロスマジェスティこの記事に関連する写真を見る 同馬は、前走のGI桜花賞(4月10日/阪神・芝1600m)で13着と大敗するも、その前には未勝利戦(12月28日/中山・芝1600m)、リステッド競走のアネモネS(3月13日/中山・芝1600m)と連勝した実力馬。スムーズに先手を奪える起用なタイプで、小回りコースも合いそう。GIIIクラスのレースであれば、上位争いを演じてもおかしくない。

 次に注目したいのは、「人気薄の逃げ馬」である。こういった馬も過去にしばしば波乱を起こしている。

 いい例となるのは、2015年に12番人気で3着に入ったマルターズアポジー、2017年に8番人気で2着となったウインガナドル、2018年に9番人気で3着と健闘したキボウノダイチ、2020年に8番人気で勝利を飾ったバビット、2021年に7番人気で3着に入線したノースブリッジらである。

 そこで、今回も逃げ馬は要注意となるが、今年は何が何でもハナをきりたい、という存在が見当たらない。ただ、オープンクラスの前走で見事な逃げきり勝ちを収めた馬がいる。

 フェーングロッテン(牡3歳)である。同馬は、前走のリステッド競走・白百合S(5月29日/中京・芝2000m)で外枠発走から果敢に先手を奪うと、最後の直線でもしぶとく粘って快勝した。

 にもかかわらず、ここでは「GI惨敗組」に人気が集中して伏兵の域を出ない。そうした評価のなか、再び逃げを打つことができれば、過去例に挙げた馬たちが見せたような大駆けがあっても不思議ではない。

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