CBC賞は今年も高速決着か。穴党記者は高額配当が見込める「大穴」牝馬2頭をオススメ (2ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

 新潟の芝千直らしく、結果は外ラチ沿いを通った馬が上位を独占。そんななか、4枠8番発走のアンコールプリュはスタート後に躓いて出負け。外ラチ沿いに潜り込めず、馬群の後方を追走する形になりました。

 加えて、初の直線競馬ということもあって、追走に苦労したうえ、前が壁になって満足に追うこともできませんでした。それでも、最後に見せた伸び脚からは、スムーズならもう少し上の着順もあったのではないか、と思わせるものがありました。

 昨年7月に初めて芝1200m戦を使われて、同条件ではここまで2戦して3着と5着。ともに差のない競馬を見せています。

 初のスプリント戦となった昨夏のオープン特別・福島テレビオープン(福島・芝1200m)では、今年のGI高松宮記念(中京・芝1200m)で3着となったキルロードにコンマ3秒差の3着と奮闘。レース内容も評価できるもので、短距離適性があるのは確かです。

 今回手綱をとる藤岡康太騎手も、『(今のアンコールプリュには)1200mくらいがちょうどいいと思います。まだまだ力は衰えていないですし、いい位置がとれて、いい競馬ができれば......』と期待していました。

 2020年に大波乱を演出したラブカンプー(13番人気1着)も、韋駄天S敗戦(7着)からの巻き返しでした。その再現も可能と見ています」

 奥田記者はもう1頭、格上挑戦となるタマモティータイム(牝5歳)も気になるという。

「昨年のCBC賞では小倉開幕週の馬場を味方に、今年も出走予定のファストフォース(牡6歳)が52kgの軽ハンデを生かして逃げきり勝ち。勝ち時計は日本レコードとなる1分6秒0という超高速決着でした。

 同条件となる今年も、高速馬場になることは必至。ある程度前で運べて、時計勝負に対応できる能力が必要不可欠だと思います。

 そうしたなか、タマモティータイムは条件馬ですが、芝1200mの持ち時計が今回の出走メンバーのなかで5番目となる1分7秒1。そして実は、他の上位4頭の記録は日本レコードが出るほど馬場がよかった昨年の小倉開幕週に記録したもの。

 つまり、それとは違う条件でこの時計をマークしているタマモティータイムは、その順位以上に評価できると思います。高速決着に対応しうる下地は十分にあるはずです」

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