ユニコーンSは今年も大混戦。過去の激走例から導き出した4頭が好配当の使者となる (2ページ目)

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 ペイシャエスも、2走前に1勝クラス(4月17日/中山・ダート1800m)で5馬身差の圧勝劇を披露。その後、同馬も青竜Sに出走して5着と善戦した。

 ただし、ここではオープン勝ちのある馬をはじめ、下馬評の高い存在が何頭かいる。おかげで、2頭とも伏兵の域を出ないが、過去の例を踏まえれば、上位争いに加わってもおかしくない。

 次に大駆けを期待したいのは、中央・地方交流を問わず、重賞勝ちの実績がありながら人気薄に甘んじた馬だ。過去の例を見れば、2013年に11番人気で3着(同着)となったケイアイレオーネがこのパターンに該当する。

 同馬は2歳時に地方交流重賞のGII兵庫ジュニアグランプリ(園田・ダート1400m)を制していたが、3歳になってからはオープン特別のヒヤシンスS(東京・ダート1600m)で9着。海外GIIのUAEダービー(UAE・オールウェザー1900m)で10着と大敗を喫し、人気が急落していた。

 しかし、ユニコーンSでは3着と巻き返し。重賞ウィナーの底力を侮ってはいけない、ということだろう。

 そして今年も、重賞制覇を遂げていながら低評価にとどまりそうな馬がいる。セキフウ(牡3歳)である。

 同馬も昨年11月の兵庫ジュニアグランプリで戴冠。その後も、12月の地方交流重賞・GI全日本2歳優駿(川崎・ダート1600m)で4着と善戦し、続く海外GIIIのサウジダービー(2月26日/サウジアラビア・ダート1600m)でも2着になるなど、国内外で好走を続けた。

 しかし、前走のUAEダービー(3月26日/ダート1900m)では8着に敗退。今回はそこからの直行ということもあって、人気を落とす可能性がある。実際に人気薄に甘んじることがあれば、その実力からしてオイシイ配当を生み出しても不思議ではない。

 穴馬候補とは言えないかもしれないが、最後に触れておきたい存在がいる。それは、3番人気の馬だ。過去10年で3勝、2着2回、3着4回。9年連続馬券圏内(3着以内)入りという圧巻の成績を残しているからだ。

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