マーメイドSは4年連続で「軽ハンデの人気薄馬」が勝利。今年、波乱を起こしそうな馬は?

  • 平出貴昭●文 text by Hiraide Takaaki
  • photo by Sankei Visual

 トウシンモンブランの競走成績を振り返ってみよう。前走のテレ玉杯(5月15日/2勝クラス、東京・芝1800m)を勝ち、格上挑戦でここに臨む。昨年6月に初勝利を飾るまで1年、10戦目と時間がかかったが、その後は順調に力をつけ、初勝利からの2走後(小倉・芝1800m)に2勝目。GⅢ紫苑S(中山・芝2000m)で5着後、約8カ月ぶりの前走で3勝目を挙げている。

 2歳6月の新馬戦から3着と、最初から安定して上位争いをしていた馬ではあったが、デビュー時の体重458kgに比べて前走は486kgと28kgも増量。かなりの馬体の成長が見られる。前走の勝利はハナ差だったものの、追って味のある非凡な"勝負根性"を見せた走りは見どころがあったし、久々を叩いての上積みも見込める。

 これまでの3勝はすべて1800mだが、レースぶりから距離延長には対応できそうで、重馬場でも勝っているように馬場が渋っても問題はないだろう。人気上位にはならなそうだが、芝のレースでは12戦してすべて5着以内、勝ち馬から0秒5以内に入っている安定性も魅力なだけに狙ってみたい。

 もう1頭を挙げるとすれば、斤量55.0kgの実績馬となるが、クラヴェル(牝5歳、栗東・安田翔伍厩舎)を推したい。同馬は昨年のGⅠエリザベス女王杯で3着に入り、祖母ディアデラノビア、母ディアデラマドレに続く同レース3着という記録を作った。

 重賞は未勝利で、今年1月のGⅡ日経新春杯は8着だったが、それ以前の重賞では2着、3着、3着、3着と4戦続けて好走している。マーメイドSは1997年のエアグルーヴと2012年のグルヴェイグで「母仔制覇」が達成されており、同馬もそれに続きたいところだ。

 以上、今年のマーメイドSはトウシンモンブラン、クラヴェルの2頭に期待する。

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