2022.04.07

桜花賞は父系・母系も「縁がある血」で本命を決める。前走で「2歳女王」に先着した激走馬にも期待

  • 平出貴昭●文 text by Hiraide Takaaki
  • photo by Sankei Visual

 4月10日、阪神競馬場で3歳牝馬によるGⅠ桜花賞(芝1600m)が行なわれる。

 今年の春のクラシック第1弾となるこのレース。昨年の2歳女王サークルオブライフ、GⅡチューリップ賞を勝ったナミュール、GⅡフィリーズレビューを勝ったサブライムアンセムなど有力馬が順調に調整してきており、ハイレベルな争いが期待できそうだ。そんなレースを血統的視点から占ってみよう。

 桜花賞は2019年のグランアレグリアなど、5勝を挙げるディープインパクト産駒の好成績が目立つが、ここ2年の勝ち馬デアリングタクト(父エピファネイア)、ソダシ(父クロフネ)に共通するのが「母の父キングカメハメハ」。昨年、GⅠ秋華賞を勝ったアカイトリノムスメ(父ディープインパクト)もその血を持っており、ここのところ立て続けに牝馬のGⅠ馬が出ている。

 今年の出走馬にも母の父にキングカメハメハを持つ馬がいる。それがライラック(牝3歳/美浦・相沢郁厩舎)だ。

前走のフェアリーSで重賞初勝利を飾ったライラック前走のフェアリーSで重賞初勝利を飾ったライラック この記事に関連する写真を見る  同馬は昨年10月の新馬戦(東京・芝1800m)で勝ち上がり。果敢に牡馬相手に挑戦したGⅢ京都2歳Sは8着に敗れたが、仕切り直したGⅢフェアリーS(中山・芝1600m)では、出遅れて最後方からの競馬になったものの早めにポジションを上げ、直線では9頭をゴボウ抜きする豪快な差し切りを決めている。

 それまでの3戦でコンビを組んでいたミルコ・デムーロ騎手がサークルオブライフの主戦でもあるため、今回は福永祐一騎手に乗り替わるが、同騎手は1999年プリモディーネ、2005年ラインクラフトと桜花賞を2勝。同コースの阪神ジュベナイルフィリーズでも3勝を挙げていて、牝馬の阪神マイルGⅠは得意としている条件だ。

 桜花賞は2010年11番人気3着のエーシンリターンズ、2013年14番人気3着のプリンセスジャックなど人気薄馬の好走も多い。昨年も、ライラック同様にフェアリーS勝利から福永騎手と初コンビとなった8番人気ファインルージュが3着に入っている。ちなみに2020年のフェアリーS勝ち馬スマイルカナも、桜花賞で9番人気3着に入っており、フェアリーSと桜花賞との関連性は高い。