高松宮記念は好配当なるか。パワー要する馬場で力を発揮できる舞台巧者2頭に要注意 (2ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Sankei Visual

 少し間隔をあけて臨んだGIII京都金杯(1月5日/中京・芝1600m)では斤量57.5kgを背負って4着と健闘し、前走のGIII阪急杯(2月27日/阪神・芝1400m)では好位から抜け出して快勝。完全復活を遂げました。

 阪急杯では抜群の行きっぷりで最内3番手に収まり、直線では内ラチ1頭分の狭いスペースをこじ開けてきました。その瞬発力は7歳馬のものとは思えない脚でした。強いダイアトニックがやっと帰ってきた、と思わせてくれました」

高松宮記念での勝ち負けが期待されるダイアトニック高松宮記念での勝ち負けが期待されるダイアトニックこの記事に関連する写真を見る 一昨年のレースでは、直線で致命的な不利を受けての3着。松田記者は当時のレースを振り返って、ダイアトニックの悲願達成に期待を寄せる。

「一昨年のレースでは、直線で突き抜ける手応えがありながら、クリノガウディー(牡6歳。当時4歳)の斜行のあおりを受けて3着。レース後、当時ダイアトニックを担当していた助手の方から『突き抜けていたと思うだけに悔しい』という失意のLINEが届きましたが、自分もそれには同感でした。

 不利があってからも伸び直した勝負根性はさすがでしたし、スムーズだったら勝っていたと、今でも思っていますから。GI馬ではないですが、自分のなかでは"ほぼGI馬"という扱いです。

 しかも、今週は当時と同じく渋った馬場になりそう。完全復活を遂げた今なら、そうした馬場で再び全能力を発揮してくれるはずです。父ロードカナロアの背中を知る"仕事人"岩田康誠騎手の手綱さばきにも期待しています」

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