堅い決着が多いチューリップ賞だが、今の馬場なら浮上が見込めるヒモ穴馬が2頭いる (2ページ目)
チューリップ賞での上位進出が見込まれるシークルーズこの記事に関連する写真を見る つなぎは通常より少し短めながら、クッションがあり、体重以上にストライドを伸ばして走れるタイプ。長い直線でしっかりと脚が使え、今の軽い芝なら、前走の1勝クラス・春菜賞(2月5日/東京・芝1400m)で見せた速いラップでの快勝劇の再現があっても。
馬込みやキックバックも問題なく、ある程度のポジションにつけて直線で前を狙える形を作れれば、連下に加わる可能性は大いにあります」
吉田記者はもう1頭、気になる馬がいると言う。
「ラリュエル(牝3歳)です。先日のサウジカップデーにおけるレッドシーターフハンデキャップ(サウジアラビア・芝3000m)を制したステイフーリッシュ(父ステイゴールド)の半弟ですが、ラリュエルの父はディープインパクトで、性別も異なることから、兄とはタイプが違うと見ています。
つなぎは短めながらもクッションがあり、馬体重430kg前後のディープインパクトの娘としては、末脚の持久力があるタイプです。
前走のGIIIクイーンC(2月12日/東京・芝1600m)では、好位から上手な立ち回りを見せました。馬込みやキックバックも問題ありませんでしたが、直線に向いてからなかなかフルスロットルで追えなかったことが堪えて、4着にとどまった印象です。
デビュー戦(1着。12月4日/阪神・芝1800m)の内容から、好位からでも脚が上がらないイメージがあって、今の軽い馬場、内と前が強く時計も求められる設定は歓迎でしょう。センスのよさからも、一発の期待が膨らみます」
桜花賞と同じ舞台で行なわれる注目のトライアル。既成勢力がその強さを改めて示すのか。あるいは、新興勢力の台頭があるのか。本番の行方を占ううえでも、見逃せない一戦である。
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