阪急杯は種牡馬のコース成績で絞る。「人気薄」なら逆に激走する前例も (2ページ目)

  • 平出貴昭●文 text by Hiraide Takaaki
  • photo by Sankei Visual

 血統を見てみよう。母の父ジャングルポケットというのは、フィリーズレビュー勝ち馬ソルヴェイグと同じ。また、母系にトニービンを持つのはコパノリチャード、今年のGⅢシンザン記念を勝ったマテンロウオリオン、2017年新潟2歳Sのフロンティアなどと共通するダイワメジャーのニックスだ。

 伯父のオーロマイスター(父ゴールドアリュール)は5歳の秋に地方交流GⅠマイルチャンピオンシップ南部杯を勝ったように、やや遅咲きの牝系でもある。5歳を迎えての重賞初制覇に期待したい。

 続いてはモントライゼ。同馬は昨年7月のGⅢアイビスサマーダッシュ(新潟/芝1000m)で12着になって以来7カ月ぶりの実戦となるが、芝1400mはGⅡ京王杯2歳S(東京)勝ち、GⅢファルコンS(中京)3着と重賞2戦でいずれも好走している。阪神コースは2歳未勝利戦(芝1200m)で、2着に1秒7の大差勝ちを見せた舞台でもあり、この馬も阪神/芝1400mはもってこいの馬だ。

 血統は、伯父に英GⅠを2勝したメディシアン、いとこの仔に昨年の英GⅠフィリーズマイルを勝ったインスパイラルがいるという、一流かつ旬の牝系。成長力にも期待できそうだ。

 以上、今年の阪急杯はコース実績のあるダイワメジャー産駒の2頭に期待する。

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