無敗の人気馬たちも絶対ではない。朝日杯FSで穴党記者が推す激走候補2頭 (2ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Sankei Visual

朝日杯FSで一発の可能性を秘めるオタルエバー朝日杯FSで一発の可能性を秘めるオタルエバーこの記事に関連する写真を見る 2戦目にはGIII新潟2歳S(8月29日/新潟・芝1600m)で3着と健闘。1勝クラスを勝ち上がってきたばかりとはいえ、確かに侮れない存在だ。

「過去4戦はすべてハナを切っていますが、中間の追い切りでは僚馬を追走する形で走らせており、周りの出方次第では控える競馬も視野に入れています。馬がガラッと変わった今、『マイルは持たない』といった先入観は禁物でしょう」

 太田記者はもう1頭、穴馬候補の名前を挙げた。

アルナシーム(牡2歳)です。前走のGII東京スポーツ杯2歳S(11月20日/東京・芝1800m)では、3コーナー手前から行きたがり、最後方から先頭にまで出ていってしまいました。その結果、6着に敗れましたが、4着ダンテスヴューとはコンマ1秒差。距離をマイルに縮めて折り合いがつけば、初戦で見せたような豪脚の再現が期待できます。

 この中間は、今回テン乗りとなる池添謙一騎手が何度も跨って、人馬の呼吸を合わせてきました。そして、池添騎手自身、『我慢させられれば、コントロールが効いていた』と手応えを口にしていました。

 前走の敗戦で、おそらく人気は急落するでしょう。配当的な妙味がかなり見込めそうですし、一発を期待したいですね」

 過去2戦は武豊騎手が手綱をとってきたが、今回はGIでの"代打騎乗"で何度も結果を残している池添騎手が騎乗。思わぬ大駆けがあっても不思議ではない。

 こうした伏兵に加え、無敗で重賞やオープン特別を勝ち上がってきた実力馬が5頭もいる。激戦必至の一戦で頂点に立つのはどの馬か。必見である。

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