2021.12.17

朝日杯FSの穴馬候補3頭。過去の激走条件と合致で一発ムードが漂う

  • text by Sportiva
  • photo by Sankei Visual

 最後に、近年の傾向から穴馬候補を選定したい。実は過去2年、前走で未勝利戦を勝ち上がったばかりの伏兵が台頭し、好配当を生み出している。2019年に14番人気で3着入線を果たしたグランレイと、冒頭でも触れた昨年の勝ち馬グレナディアガーズである。

 この2頭の戦績を見ると、前走の未勝利戦はともに芝1400m戦で、どちらも2着に3馬身以上の差をつける圧勝だった。

 ということで、今年も同じタイプがいれば......と思ったが、前走で未勝利戦を勝ってきた出走予定馬のなかに、2つの条件をクリアする馬はいなかった。ただ、未勝利戦という指定を取り払えば、前走で芝1400m戦に臨み、2着以下に3馬身以上の差をつけて勝った馬がいる。カジュフェイス(牡2歳)だ。

朝日杯FSでの大駆けが期待されるカジュフェイス朝日杯FSでの大駆けが期待されるカジュフェイス この記事に関連する写真を見る  同馬は、前走のオープン特別・もみじS(10月17日/阪神・芝1400m)で2着に3馬身半の差をつけて完勝している。しかしながら、2戦目の未勝利戦で5着に敗れていて、他に有力馬が多数いることから、ここでは上位人気は望めない。

 つまり、魅力的な穴馬候補と言える。なにしろ、グランレイとグレナディアガーズの前走が未勝利戦だったのに対して、こちらはオープン特別を圧勝しているのだから、その価値は高い。大駆けの可能性がますます膨らむ。

 仁川のマイルを舞台とした若き精鋭たちの頂上決戦。低評価に反発して戴冠を遂げる馬、すなわち多くのファンがまだその才能に気づいていない逸材が存在するのか。見逃せない一戦である。