阪神開催の菊花賞は脚質がポイント。穴党記者が推すのは驚きの伏兵2頭 (2ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Sankei Visual

 現に神戸新聞杯のレース前には、鞍上の吉田隼人騎手が『スタートを含めて教えることが多く、すべてがうまくいかないと、勝つのはどうかな......』とコメント。そのトーンは決して高くありませんでした。

 結果的に道悪を味方にして3勝目を挙げましたが、それが今回のレースにもストレートに反映するかどうかは微妙なところ。当初は菊花賞への参戦自体にも慎重だっただけに、脚質のことを考えれば、余計に信頼は置きづらい印象があります」

 では、どういった馬が狙い目となるのか。

「メンバー構成から見ると馬券的には、ひと叩きして状態が急上昇しているオーソクレース(牡3歳)や、馬体のバランスがグンと良化しているレッドジェネシス(牡3歳)、さらに前走のGIIセントライト記念(13着。9月20日/中山・芝2200m)ではチグハグな流れで詰まって、競馬にならなかったタイトルホルダー(牡3歳)あたりから入るのが得策のような気がしますが......」

 吉田記者はそう言いつつ、ダービーからぶっつけで挑むディープモンスター(牡3歳)を穴馬候補に推奨する。

阪神・芝3000mという舞台が合いそうなディープモンスター阪神・芝3000mという舞台が合いそうなディープモンスターこの記事に関連する写真を見る「先週までの追い切りでは、時計ほどのキレを感じず、少しモタついている印象を受けたのですが、今週の追い切りでは数字どおりの反応と瞬発力を発揮。好気合を見せて、態勢が整ったと見ていいでしょう。

 長くいい脚が使えるディープインパクト産駒で、阪神の内回りコースは1勝クラスのエリカ賞(12月12日/阪神・芝2000m)で2着、リステッド競走のすみれS(2月28日/阪神・芝2200m)で1着と好相性。勝負どころで動けるタイプですし、良馬場が見込める馬場もプラスに働きそうです」

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