2021.05.01

スタミナ勝負に拍車。今年の天皇賞・春は穴党記者確信の4頭におまかせ

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

 古馬の「長距離王決定戦」と言えるGI天皇賞・春(阪神・芝3200m)が5月2日に行なわれる。

 過去10年の結果を振り返ってみると、1番人気は3勝、2着1回と信頼度は今ひとつ。おかげで、3連単では過去10年で6回も10万円超えの高配当が生まれている。2012年には145万2520円という超高配当まで飛び出している。

 そして今年も、荒れる雰囲気が漂っている。というのも、京都競馬場の改修工事によって、阪神競馬場で施行されるからだ。この舞台替わりについて、日刊スポーツの太田尚樹記者はこう語る。

「例年なら、開幕2週目の京都で行なわれる天皇賞・春。そのため、高速決着や瞬発力勝負になることが多く、長丁場のレースながら、スピードが求められることが結構ありました。

 それが今年は、12週連続開催の最終日となる阪神が舞台。依然、速い時計が出ていますが、内回りに限れば、上がりタイムも鈍り始めています。馬場が荒れていることは確かで、例年のような瞬発力勝負にはならないはず。長丁場のレースらしく、持久力がより問われると思います」

 また、デイリー馬三郎の木村拓人記者も、阪神開催であることが今年の大きなポイントになるとして、波乱ムードを匂わせる。

「京都では、3コーナーすぎからの下り坂で加速して、ステイヤータイプでなくてもがんばり切れてしまうのが特徴でした。しかし、直線の上り坂を2回走ることになる阪神では、従来の天皇賞・春よりもタフな条件となって、今まで以上に長距離適性が求められることになるでしょう。

 実は、過去2年の覇者であるフィエールマンを管理していた手塚貴久調教師に以前、『3連覇はどうか?』と聞いた際に『阪神ではどうかな......』と洩らしていました。つまり、阪神が舞台となると、中距離実績の延長線上では通用しないかも、ということ。

 とすれば、中距離では足りない馬、より長い距離に適した馬を狙いたい。そういう意味では、前走で気性面における難しさを出したアリストテレス(牡4歳)や、タフさに疑問がある上位人気の牝馬たちはどうかな、と思っています」