北村友一騎手が皐月賞での奮闘に太鼓判。ラーゴムは「パワータイプ」
2021年クラシック候補たち
第11回:ラーゴム
京都競馬場の改修工事により、中京競馬場で行なわれた今年のGIIIきさらぎ賞(2月7日/中京・芝2000m)。同レースを制して、堂々とクラシックに向かう有力馬がいる。
栗東トレセンの斉藤崇史厩舎に所属するラーゴム(牡3歳/父オルフェーヴル)である。
きさらぎ賞を制して皐月賞に向かうラーゴム 同馬は昨夏の2歳新馬(7月19日/阪神・芝2000m)でデビュー勝ちを決めると、2戦目にはリステッド競走のアイビーS(10月24日/東京・芝1800m)に参戦した。
レースでは8頭立ての中団を追走し、直線ではライバルたちとの叩き合いを演じた。最後は馬群の間を縫って抜け出してきたオーソクレースと激しく競り合ったものの、クビ差の2着に敗れた。
続く3戦目は、GIII京都2歳S(11月28日/阪神・芝2000m)に出走。10頭立てのレースで再び中団につけて、3コーナーすぎから徐々に進出していった。そして直線、外から力強く伸びていったが、さらに外から強襲してきたワンダフルタウンに屈して、またも2着に終わった。
待望の2勝目を挙げたのが、年明け初戦に臨んだきさらぎ賞。道中はややかかり気味だったが、好位から直線で抜け出すと、外から追い込んできたヨーホーレイクをクビ差でしのいで重賞制覇を果たした。
この勝利によって、春の大一番へ向けて十分な賞金を確保したラーゴム。次戦は、いよいよクラシック第1弾となるGI皐月賞(4月18日/中山・芝2000m)に挑む。
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