弥生賞のダノンザキッドは絶対か。「否」と言う穴党記者が推す伏兵2頭 (2ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Sankei Visual

 とはいえ、未勝利を勝ったばかりの馬。世代屈指の実績馬ダノンザキッド相手に太刀打ちできるのだろうか。大野記者はにんまりして、こう続ける。

「ダノンザキッドは本番を見据えて、行きたがるところを抑えてくるはず。となれば、先手、先手で攻める競馬を心がければ、2歳王者を出し抜くことも可能と見ています」

弥生賞での一発が期待されるゴールデンシロップ弥生賞での一発が期待されるゴールデンシロップ ゴールデンシロップについては、日刊スポーツの松田直樹記者も注目しているそうだ。

「東京・芝1800mの未勝利戦を勝ったばかりですが、その勝ちっぷりがいい。共同通信杯よりも1000mの通過タイムが1秒6も速い流れのなか、道中4番手を進んで、4角2番手から上がり34秒1の脚を繰り出して快勝。その内容はかなり濃いです。

 また、昨年末以来のAコース使用となった中山の、先週土日の芝レースは、前残りが顕著に出ていました。全体的にそれなりに時計も出ていて、重賞の中山記念はレコードタイでの決着でした。

 そうした状況から弥生賞の狙い目も、前に行って速い脚も使える馬、と思った時に『この馬の出番だ!』と思いました。前残りが顕著な芝にあって、積極的に動く形に持ち込めれば、一発あってもおかしくありません」

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