1番人気を斬る。神戸新聞杯のコントレイルは本当に「絶対」なのか

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Kyodo News

◆神戸新聞杯の「穴馬」>>

 デビュー以来、GI3勝を含めて5戦無敗のコントレイル(牡3歳)が、GII神戸新聞杯(9月27日/中京・芝2200m)に出走する。圧倒的な支持を得ているが、はたして死角はないのか。

神戸新聞杯に臨む無敗の二冠馬コントレイル神戸新聞杯に臨む無敗の二冠馬コントレイル まず、グレード制が導入された1984年以降の、春のクラシックを勝った馬たちの神戸新聞杯の成績を見てみたい。ただし、GI菊花賞(京都・芝3000m)に向けての最終トライアルという意味合いから、1999年以前については、京都新聞杯(京都・芝2200m)の成績とする。

◆皐月賞馬(9頭出走)
3勝、2着1回、3着2回、着外3回(勝率33.3%、連対率44.4%)
◆ダービー馬(13頭出走)
8勝、2着2回、3着0回、着外3回(勝率61.5%、連対率76.9%)
◆二冠馬(6頭出走)
3勝、2着2回、3着1回、着外0回(勝率50.0%、連対率83.3%)

 基本的に、二冠馬を含めてダービー馬の勝率はかなり高い。連対に関しては、ほぼ外さないと見ていいだろう。

 なお、二冠馬のうち、勝った3頭はミホノブルボン、ディープインパクト、オルフェーヴル。負けた3頭は、ナリタブライアン(2着)、ネオユニヴァース(3着)、メイショウサムソン(2着)である。

 負けている3頭は、いずれも無敗ではなかった。ミホノブルボン、ディープインパクトと無敗の二冠馬は負けていない、ということを考えれば、コントレイルが勝つ可能性はかなり高い。

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