2020.08.21

札幌記念、ラッキーライラックの
牙城を崩す「穴馬候補」は3頭いる

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Yasuo Ito/AFLO

 ロングスパートで押し切った新潟大賞典で新境地を開拓しましたが、もともと直線の短いコースで、立ち回りのうまさを発揮してきた馬。主場となる4場(東京、中山、阪神、京都)の中でも、最もトリッキーとされる中山で2勝しており、競馬センスのよさは折り紙付きです。

 現在の札幌の馬場傾向も、その機動力を後押し。先週の札幌・芝レースでは、14鞍中11鞍で4角3番手以内の馬が勝っていて、前を行くトーセンスーリヤにとっては、プラス要素でしょう。

 今週から仮柵が移動し、最内の荒れ馬場が大きくカバーされるCコース使用となれば、よりこの馬の特性が生きると思います。当初は、GIIオールカマー(9月27日/中山・芝2200m)での復帰予定でしたが、前倒ししたことがいきなり吉と出るかもしれません」

 このトーセンスーリヤだけでなく、吉田記者にはもう1頭、気になる馬がいるという。

ペルシアンナイト(牡6歳)です。前走の宝塚記念では、渋化した馬場でのハイペースのなか、今までにない好位で立ち回っていました。さすがにそれは厳しく、15着という結果に終わったことは仕方がないと思っています。

 3歳時にGIマイルCS(京都・芝1600m)を勝って以降、4歳時のGI大阪杯(2着。阪神・芝2000m)とマイルCS(2着)、そして5歳時のマイルCS(3着)と、3回しか馬券圏内(3着以内)に入っていませんが、GIで上位争いを演じることはできています。その点を踏まえれば、能力落ちはないと見ています。

 昨年の札幌記念でも、勝ったブラストワンピースからコンマ3秒差の5着。血統や馬体面からすれば、洋芝は向いている印象で、チャンスはあるはずです。

 2週前の写真撮影では、今までよりもだいぶスカッとしたフォルムを見せていました。それでいて、トモの丸みやボリュームは申し分なく、今年になって一番動けそうな体つきをしています。今年のメンバーと今の状態を鑑みれば、昨年以上の結果が期待できるのではないでしょうか」