成長遂げるヴェルトライゼンデ。皐月賞で「コントレイルを逆転可能」 (2ページ目)
それら兄と同じく、今春のクラシックでの活躍が期待されるヴェルトライゼンデは、昨年9月にデビュー戦を快勝。2戦目には、オープン特別の萩S(10月26日/京都・芝1800m)に挑んだ。
好位から直線で抜け出しを図る同馬は、ライバル2頭の間に挟まれるが、熾烈な叩き合いを制して勝利。デビュー2連勝を飾った。
そして、3戦目にはGIホープフルS(12月28日/中山・芝2000m)に挑戦。スタート直後にスッと内に入って、1番人気コントレイルの後方にピタリとつけた。
淡々とレースが進むなか、3コーナー過ぎあたりからコントレイルが動き始めると、ヴェルトライゼンデもそれに続いた。直線、コントレイルが一気に先頭に立つと、ヴェルトライゼンデも負けじと追いすがるが、その差は最後まで詰まることなく、コントレイルが優勝。ヴェルトライゼンデは惜しくも2着に終わった。
こうして、2歳王者コントレイルには及ばなかったものの、陣営はクラシックへ向けて確かな手応えをつかんだという。その様子を、関西競馬専門紙のトラックマンが伝える。
「ヴェルトライゼンデを管理する池江調教師は、『どんな条件、どんな相手でもしっかり走ってくれる。その安定感が魅力』と話しています。また、調教でまたがることの多い水口優也騎手は、『(ホープフルSで負けた)コントレイルは強いけど、中山なら逆転のチャンスはある』と、クラシックでの戴冠を決してあきらめていません」
このあと、同馬はGIIスプリングS(3月22日/中山・芝1800m)を経由して、本番の皐月賞へ駒を進める。
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