2019.12.22

ラキシスの初子シルヴィス。
「性格はおっとりも能力の高さを感じる」

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara
  • photo by AFLO

厳選!2歳馬情報局(2019年版)
第31回:シルヴィス

 2019年のJRAも、いよいよ12月28日がラスト開催。同日には、来春のクラシックを占う注目の2歳GIホープフルS(中山・芝2000m)が行なわれるが、この日にデビュー戦を迎える期待の2歳馬もいる。

 栗東トレセンの角居勝彦厩舎に所属するシルヴィス(牝2歳/父ルーラーシップ)も、その1頭だ。

シルヴィスの母ラキシス シルヴィスの母は、GI覇者のラキシス。2013年の3歳秋に、当時の500万下(現1勝クラス)、1000万下(2勝クラス)と連勝し、条件馬の身でありながら果敢にGIエリザベス女王杯(京都・芝2200m)に挑戦した。同世代の格上馬や古馬一線級が集うなか、その年の二冠馬(オークス、秋華賞)メイショウマンボには屈するも、同馬からコンマ2秒差の2着と好走して見せた。

 以降は、重賞戦線で奮闘。4歳時には、GIII中日新聞杯(中京・芝2000m)や、GIIオールカマー(新潟・芝2200m)などで、牡馬相手にも2着と善戦した。

 そして、前年に惜敗したエリザベス女王杯に臨むと、ついに戴冠を遂げた。3番人気に支持された同レースでは、道中、7、8番手を追走。直線に入ってから、切れのある末脚を披露し、1番人気のヌーヴォレコルトをクビ差でしのいだ。

 5歳になってからも、当時GIIだった大阪杯(阪神・芝2000m)で躍動。ダービー馬のキズナをはじめ、スピルバーグやロゴタイプといった歴戦のGI馬を蹴散らして、圧巻の勝利を飾った。

 同年秋に引退し、GI1勝を含めて、手にした重賞タイトルはわずか2つに終わったが、競馬ファンには強烈なインパクトを残した名牝と言える。

 そんなラキシスの初子となるシルヴィス。母と同じく角居厩舎で管理され、デビューに向けて調整されている。そこでのスタッフの評判について、関西競馬専門紙のトラックマンが伝える。