2019.11.22

ジャパンCで穴党記者の心をつかんだのは、
勢いあるGI未勝利の4頭

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO


高速決着でも力を発揮しそうなダンビュライト しかしながら、ダンビュライトが古馬になってから勝利した重賞、昨年のアメリカジョッキークラブC(中山・芝2200m)や、今年のGII京都記念(2月10日/京都・芝2200m)で見せた、巧みな立ち回りからは"高速決着に対応できる"というイメージが沸きにくい。

「たしかに、その2戦はいずれもゆったりとしたペースで、2、3番手の好位を進んだダンビュライトが直線半ばで先頭に立ち、そのまま押し切っています。結果、展開に恵まれた印象が強いかもしれませんが、血統的にはスピード競馬に対する可能性を秘めています。

 なぜなら、今春の1000万下(現2勝クラス)・比良山特別(京都・芝2200m)で、全弟のネプチュナイトが2分9秒7という驚異のレコードタイムを記録して勝利。同じ血を持つ1歳上の兄も、同様の素質はあるはずです。

 加えて、父ルーラーシップは5歳時になって、成績に安定感が増してきた晩成の馬。ダンビュライトも、休み明けだった前走が本格化の兆しだったとすれば......。大駆けがあってもおかしくありません」

 そして、松田記者はもう1頭、推奨馬を挙げる。

カレンブーケドール(牝3歳)に大きな魅力を感じています。今回と同じ舞台で行なわれた今春のGIオークス(5月19日)では、勝ち馬ラヴズオンリーユー(牝3歳)とはタイム差なしのクビ差2着。その走破時計(2分22秒8)は同厩舎の偉大な先輩、アーモンドアイのオークスにおける勝ち時計より1秒も速いんです。

 GI馬が5頭いるメンバーの中に入ってしまうと、実績的には劣りますが、その多くが"旬"を過ぎた印象。しかも、古馬牡馬の斤量が57㎏に対して、3歳牝馬の斤量は53㎏。そこは、大きなアドバンテージになります。過去10年で牝馬が6勝しているのも、その斤量差が影響しているのではないでしょうか。この春同様、高速決着に対応できれば、一発あっても驚けませんよ」

 一方、デイリースポーツの大西修平記者は、GIタイトルのない古馬牡馬の2頭に目を向ける。