札幌記念は4歳世代のGI馬3頭が中心も、一角崩しを狙うなら3歳馬 (3ページ目)

  • 大西直宏●解説 analysis by Onishi Naohiro


札幌記念に挑む唯一の3歳馬ランフォザローゼス札幌記念に挑む唯一の3歳馬ランフォザローゼス 札幌記念に出走してくる3歳馬というのは、例年その数は少ないのですが、この時期に古馬の強豪相手にあえて挑んでくるというのは、それなりに勝算や狙いがあってのことでしょう。現にこれまでも、人気以上の結果を出した馬が結構います。

 ランフォザローゼスは、ダービージョッキーの福永騎手が今年のダービー騎乗馬に選んだ素質の持ち主。着順こそ7着でしたが、3着ヴェロックス、4着サートゥルナーリアとはほとんど差がありませんでした。

 今回は、ダービーよりも3㎏軽く、他の馬と比べても3kgのアドバンテージがある斤量54kgで出走できます。2000mという距離も合っているイメージがありますし、毎年北海道シリーズで好成績を残している藤沢和雄厩舎所属の馬ですから、使ってくるからには勝負になると見込んでいるはずです。

 ちなみに、ランフォザローゼスは、父がキングカメハメハで、母父がディープインパクト。奇しくも、先日亡くなった2頭の名馬の血を受け継いでいる馬なんです。そんな因縁もあって、余計に期待が膨らみます。

 まあ、そうは言っても、ワグネリアンも父がディープインパクトで、母父がキングカメハメハという、ランフォザローゼスとは逆の配合。フィエールマンも父がディープインパクトで、ブラストワンピースも母父がキングカメハメハと、有力馬の多くが名馬2頭の血を受け継いでいるんですけどね......。

 こうしてみると、ディープインパクトとキングカメハメハの2頭は、競走馬としても、種牡馬としても、本当に偉大な存在であったことを、あらためて痛感させられます。

 何はともあれ、注目の札幌記念。GI馬が激突するということだけでなく、凱旋門賞や秋の王道GIの行方を占う意味でも、見どころ満載の一戦です。「スーパーGII」という呼び名を超越する、見応えのあるレースになることを期待しています。

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