函館2歳Sは血統で狙う。父馬だけでなく、母系にも注意が必要だ (2ページ目)

  • 平出貴昭●文 text by Hiraide Takaaki
  • photo by Kyodo News

 血統は、母の姉にGⅠマイルチャンピオンシップ(京都・芝1600m)勝ち馬のシンコウラブリイがいる血統。いとこにはGIII札幌2歳S(札幌・芝1800m)勝ち馬のコディーノもおり、2歳戦にも実績のある牝系だ。

 穴に挙げておきたいのがリュウノゲキリン(牡2歳/栗東・牧田和弥厩舎)だ。父グランプリボスは、GⅠ朝日杯フューチュリティS(中山・芝1600m)とGⅠNHKマイルC(東京・芝1600m)の勝ち馬。産駒は芝の勝ち鞍がないが、その父サクラバクシンオーの産駒は2006年にニシノチャーミーがこのレースに勝利し、2008年のナムラミーティアをはじめ3頭が2着に入っている。

 さらに、姉ミキノドラマーは昨年のOPルミエールオータムダッシュ(新潟・芝1000m)など芝1000m~1200mで4勝しているスピード馬。ミキノドラマーはサクラバクシンオー産駒ショウナンカンプの仔なので、リュウノゲキリンとは3/4同血となる。リュウノゲキリンはダートでの勝ち上がりだが、初芝で激走してもおかしくない血統馬だ。

 以上、今回はビアンフェ、レッドヴェイパーを中心に、穴としてリュウノゲキリンを狙ってみたい。

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