2019.04.05

ヒントはチューリップ賞組。
令和を目前に桜花賞で美しく舞う穴馬3頭

  • text by Sportiva
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

 さらに、”チューリップ賞組”による穴馬パターンはもうひとつある。ここで敗戦して人気を落とした馬の激走だ。

 顕著なのは、2015年。7番人気で2着となったクルミナル、8番人気で3着となったコンテッサトゥーレは、ともにチューリップ賞で敗戦し、人気が急落していた。

 チューリップ賞では、クリミナルが1番人気、コンテッサトゥーレが4番人気に推されて上位争いを期待されたが、クリミナルは人気を大きく裏切って11着と惨敗。コンテッサトゥーレも伸び切れずに6着と敗れて、一気に評価を落としてしまったのだ。

 ちなみに、同年の勝ち馬レッツゴードンキも、2番人気で臨んだチューリップ賞で3着となり、本番では5番人気と伏兵扱いにとどまった。

 まだ成長途上で不安定な3歳牝馬である。そんな彼女たちを、ひとつのレースの結果だけで評価するのは禁物、ということだ。逆に言えば、それが波乱を呼ぶのだろう。

 そして今年、同様のケースで面白そうなのは、シェーングランツだ。

 昨秋のGIIIアルテミスS(10月27日/東京・芝1600m)を勝って、年末の阪神JFでも僅差の4着と健闘した。世代上位の1頭と見られ、前走のチューリップ賞でもダノンファンタジーに続く2番人気に推されていたが、直線で伸び悩んで5着。本番での逆転要素は見出しにくく、人気落ちは免れない状況だ。

 しかし、オークス馬ソウルスターリングを姉に持ち、もともとの能力が高いことは確か。過去の例にように、高配当につながる巻き返しがあっても不思議ではない。

 最後に別の視点からも穴馬を探してみたい。

 冒頭で触れたアユサン、レッツゴードンキ、レーヌミノルら、金星を挙げた3頭に注目してみると、3つの共通点があった。「新馬勝ち」「東京の重賞で善戦」「オープン&重賞に3走以上出走」である。