歴史が示す。東京新聞杯の穴馬キーワードは4歳馬、上がり馬、GI馬 (4ページ目)

  • text by Sportiva
  • photo by Yasuo Ito/AFLO

 最後に注目したいのは、人気落ちのGI馬である。

 2014年に8番人気で勝利したホエールキャプチャ、翌2015年に9番人気で2着に入ったアルフレード、そして昨年5番人気で2着となったサトノアレスは皆、かつてのGI馬である。それぞれ、近走で振るわなかったり、伸び盛りの馬に人気を譲ったりして、評価を下げていたが、この舞台であらためて地力の高さを示した。

 その観点から出走予定馬を見渡すと、メンバー唯一のGI馬であり、昨年も2着となったサトノアレス(牡5歳)に目が止まる。

昨年2着のサトノアレスが再び波乱を演出するか昨年2着のサトノアレスが再び波乱を演出するか 同馬は、2歳GIの朝日杯フューチュリティS(阪神・芝1600m)の勝ち馬で、昨年は東京新聞杯のあとも、GII京王杯スプリングC(2018年5月12日/東京・芝1400m)で3着、続く安田記念(6月3日)でも4着と健闘してみせた。

 しかし、その後休養に入って、およそ6カ月半ぶりに臨んだ前走の阪神C(12月22日)で15着と大敗。そのレースぶりから、今回は人気が急落しそうだが、地力の高さは昨年の結果からも証明されている。加えて、人気薄のGI馬が侮れないデータを踏まえれば、2年連続で波乱を起こしても不思議ではない。

 春のGIにもつながる東京新聞杯。上位人気が見込まれる話題の明け4歳馬たちにも注目だが、思わぬ伏兵が激走を見せる可能性も大いにある。ここに挙げた3頭の中に、そんな存在がいることを期待したい。

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