2018.11.21

女王アーモンドアイがジャパンC出走。
牡馬に勝利して歴史に名を刻め

  • 平出貴昭●文 text by Hiraide Takaaki
  • photo by Yamane Eiichi/AFLO

 11月25日、東京競馬場では3歳以上によるGIジャパンC(芝2400m)が行なわれる。

 世界から強豪を招待し、日本馬のレベルアップを図るという目的で1981年に創設されたこのレース。当初はなかなか日本馬が勝てなかったが、現在は12連勝中。2006年3着のウィジャボード以来、外国馬は馬券圏内の3着にも入っていない。今年も外国馬の出走は2頭と少なく、日本馬中心の競馬になりそうだ。

 日本馬は7頭のGI馬が登録と好メンバーが揃ったが、最大の見どころは三冠牝馬アーモンドアイ(牝3歳/美浦・国枝栄厩舎)の参戦だろう。古牡馬との初対戦となる今回、ここで通用するのかを分析してみたい。

秋華賞を制し、史上5頭目の牝馬三冠に輝いたアーモンドアイ 過去、このレースに出走した3歳牝馬は海外馬を含めて32頭。その成績は1勝、2着3回、3着1回で、勝率3.1%、連対率15.6%と、極めて低い数字になっている。ちなみに、3歳牡馬は82頭で5勝、2着7回で勝率6.1%、連対率14.6%と、牝馬の倍近い勝率。全年齢でもっとも成績がいい4歳馬は、創設からの37回のレース中、ほぼ半数に近い18勝を挙げている。

 過去に好走した3歳牝馬を振り返ってみよう。唯一勝利した(2012年、2013年と連覇)ジェンティルドンナは、アーモンドアイと同じ三冠牝馬。2012年のレースは秋華賞(京都・芝2000m)を勝った直後の参戦で、前年の三冠牡馬オルフェーヴルという強敵がいたが、叩き合いの末にハナ差で競り勝っている。

 2013年2着のデニムアンドルビーはGIオークス(東京・芝2400m)3着、GI秋華賞4着とGI勝ちはなく、GIエリザベス女王杯(京都・芝2200m)5着から中1週の強行スケジュールでの出走だった。2009年3着のレッドディザイア、1996年2着のファビラスラフインは秋華賞でGI初制覇を飾っての参戦。そして1991年2着のマジックナイトは、仏GIヴェルメイユ賞(芝2400m)勝ちのあったフランス調教馬で、仏GI凱旋門賞(芝2400m)2着からの参戦だった。

 上記の5頭を比較してみると、デニムアンドルビーとマジックナイト以外の3頭はいずれも秋華賞を勝ってからの参戦だった。ちなみに、前走で秋華賞を勝ってジャパンCに参戦した3歳牝馬は、2015年のミッキークイーン(8着)もいるが、4頭が出走して1勝、2着1回、3着1回だから確率的にはかなりの好成績だ。