穴馬パターンにぴったり合致。エリザベス女王杯は3頭が大仕事するぞ (4ページ目)

  • text by Sportiva
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

 このシングウィズジョイと似たような馬が、今年の出走予定馬の中にもいる。ミスパンテール(牝4歳)である。

 同馬も、重賞3勝の4歳馬で、3走前にはGII阪神牝馬S(4月7日/阪神・芝1600m)を勝っているが、直近2戦のGIヴィクトリアマイル(5月13日/東京・芝1600m)、府中牝馬S(10月13日)で、5着、9着と連敗。昨春の3歳牝馬クラシックでも見せ場なく敗れているため(桜花賞16着、オークス10着)、GIのここでは力が足りないと見られて戦前の評価は低い。

 とはいえ、シングウィズジョイの例もある。重賞3勝の実績はダテではなく、展開や状態面がかみ合えば、ミスパンテールも上位に食い込む力はあるはずだ。

 ちなみに、ミスパンテールは昆貢厩舎所属の馬で、鞍上は横山典弘騎手が務める。先週行なわれた交流GI JBCレディスクラシック(11月4日/京都・ダート1800m)を勝ったアンジュデジールも、昆厩舎の所属馬で、横山典騎手が騎乗していた。同"コンビ"が、2週連続で大仕事を果たす可能性は大いにある。

 3歳牝馬三冠を達成したアーモンドアイ、重賞2連勝中のディアドラなど本命候補が別路線に駒を進めて、混戦ムードが色濃くなってきたエリザベス女王杯。色づく秋を存分に堪能するための旅費を、ここに挙げた3頭が稼がせてくれるかもしれない。

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