穴馬候補は5頭。菊花賞で台頭する伏兵馬のパターンは決まっている (2ページ目)

  • text by Sportiva
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

 過去の例を踏まえても、この2頭は穴馬候補としてかなりのオススメである。だが、今年はこの2頭以上に食指を動かされる馬がいる。

 グローリーヴェイズである。

準オープンを勝ち上がって菊花賞に臨むグローリーヴェイズ準オープンを勝ち上がって菊花賞に臨むグローリーヴェイズ 同馬は前走で、1000万下のさらにひとクラス上、1600万下のレースで古馬相手に勝利を飾っているからだ。

 春先はGIIIきさらぎ賞(2月4日/京都・芝1800m)で2着、GII京都新聞杯(5月5日/京都・芝2200m)で4着と、重賞戦線でも善戦してきたグローリーヴェイズ。休養明け初戦となった前走、1600万下特別の佐渡S(7月28日/新潟・芝2000m)では、古馬相手とあっても1番人気に支持されて、その人気に見事に応えた。

 今回は、そこからじっくり調整しての参戦。1600万下、いわゆる準オープンのレースをきっちり勝った実力があれば、1000万下の勝ち馬が台頭してきた歴史からして、十分に勝負になるはず。金星を期待したい1頭だ。

 続いて着目したのは、王道路線となる春のクラシックではパッとした成績を残せなかったものの、休み明けの菊花賞トライアルで好走し、再び上昇気配にある馬だ。

 例えば、2009年に6番人気で3着となったセイウンワンダー。同馬は、2歳時にGI朝日杯フューチュリティS(中山・芝1600m)を制し、皐月賞こそ3着と奮闘したが、ダービーでは13着と惨敗を喫した。

 結局、その結果が響いて、休養を挟んで臨んだ神戸新聞杯で3着と好走するも、菊花賞で再び人気が上がるようなことはなかった。

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