2018.09.14

3強不在のローズS。サ行の名前の3頭が
「流石に勝てる」と囁いている

  • 平出貴昭●文 text by Hiraide Takaaki
  • photo by Nakahara yoshifumi/AFLO

 9月16日の阪神競馬場では、3歳牝馬によるGI秋華賞(10月14日)のトライアルレース、GIIローズS(芝1800m)が行なわれる。

 今春の牝馬クラシックは、アーモンドアイがGI桜花賞とGIオークスの2冠を制覇。ラッキーライラックが桜花賞2着、オークス3着、リリーノーブルが桜花賞3着、オークス2着と、3頭の馬が上位を占めた。

今春にGI2冠を達成したアーモンドアイ 例年だと、このローズSは上記のような春の実績組が集まるものだが、今年はアーモンドアイが秋華賞へ直行する。さらに、ラッキーライラックは脚部不安のためローズSを回避し、リリーノーブルも脚部不安で秋休養を決めるなど、春の3強が不出走という珍しいケースとなった。

 とはいえ、今年も楽しみなメンバーが揃っている。登録18頭中、なんと10頭がディープインパクト産駒となるが、夏の上がり馬が春の実績馬相手にどんな競馬を見せるかがポイントになるだろう。

 春の実績組としては、GIIフローラS(東京・芝2000m)を勝ったサトノワルキューレ、GIIIフラワーC(中山・芝1800m)を勝ったカンタービレ、OP忘れな草賞(阪神・芝2000m)を勝ったオールフォーラヴが挙げられる。中でも、オークスでも3番人気に推されて6着に入ったサトノワルキューレ(牝3歳/栗東・中竹和也厩舎)が人気を集めそうだ。

 同馬はディープインパクト産駒で、母は南アフリカ牝馬チャンピオンという良血だ。勝利したフローラSは、4コーナーを16頭中14番手とかなり後方からの競馬だったが、そこから鋭い瞬発力を繰り出して一気の差し切りを決めている。

 また、その前のレースのゆきやなぎ賞(500万下、阪神・芝2400m)でも、後のGI日本ダービー4着馬であるエタリオウを差し切る強い競馬を見せた。3強がいないローズSなら主役になれる存在だろう。

 一方で、”夏の上がり馬”的な馬たちも魅力十分だ。サラキア(牝3歳/栗東・池添学厩舎)は前走の青島特別(500万下、小倉・芝1700m)を、2着に3馬身半差をつける1分39秒5のレコード記録で圧勝している。500万下とはいえ、古牡馬も出走するレースでのその走りは評価できる内容だ。