新潟記念は、荒れ馬場得意の「穴馬」に勝利の女神が優しく味方する (3ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

 今回は2度目の骨折明けとなりますが、乗り込みは豊富。同馬を管理する手塚貴久調教師も、『休養で成長をうながせたので、いい休みになったと思う。体調的にも今回は休ませざるを得なかったので、逆に(休めて)いいと思うくらい』と、休み明けを不安に思うことなく、反対に休養したことによる進化を感じているようです。

最終週の荒れた馬場での一発を狙うマイネルハニー最終週の荒れた馬場での一発を狙うマイネルハニー ただ、この馬もそこそこ人気になりそうなんですよね......。そこで、狙いたいのが、マイネルハニー(牡5歳)です。

 3走前のGII中山記念(2月25日/中山・芝1800m)10着は強敵相手、前走のGIII函館記念(7月15日/函館・芝2000m)14着は洋芝が合わなかったため、とそれぞれの敗戦には理由があったと割り切れば、決して見限ることはできません。

 全5勝中、4勝がやや重か重という道悪競馬。先週の新潟2歳Sでは、降雨の影響が残っていて、直線では馬場の外目を進んだ3頭の叩き合いによって決着したことからも、開催最終週を前にして、内ラチ寄りの馬場の荒れ具合はかなり進行していると推測できます。そして今週も、新潟は週中から雨が続くようで、マイネルハニーにとっては好条件となりそうです。

 2016年のGIIIチャレンジC(阪神・芝1800m)を制した実力は確か。悪い馬場のなか、先行策がはまれば、一発あっても不思議はないですよ」

 一方、坂本記者からは関西馬2頭の名前が挙がった。

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