偉大な母にハズレなし。順調すぎるレーヴドカナロアは兄姉を越える (2ページ目)

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara

 その他、重賞で2、3着に入った産駒も3頭いる。また、レーヴドカナロアのひとつ上の姉レーヴドリーブ(牝3歳/父オルフェーヴル)は、現在未勝利、500万下と連勝中。この秋、飛躍が期待できる1頭だ。

 レーヴドスカーは、まさに"ハズレなし"の繁殖牝馬といえる。

 その母と、ロードカナロアとの配合によって生まれたレーヴドカナロア。父も種牡馬としての初年度産駒から数多くの活躍馬を出しており、同馬に対する期待はいやがうえにも膨らむ。

 デビュー前の育成が行なわれたノーザンファーム早来で、同馬を担当した佐藤洋輔氏は、春の取材でこんな感触を漏らしていた。

「(レーヴドカナロアは)とにかく動きがしっかりしていて、速いタイムの調教を課してもへこたれないですね。おそらく、体幹が強いのだと思います。体の作りもしっかりしていますし、この夏のデビューを想定しています」

 その言葉どおり、レーヴドカナロアは順調な過程を踏んで、7月28日の2歳新馬(札幌・芝1500m)でデビューする予定だ。

 レーヴドスカー産駒は、安定して結果を残しているものの、ケガなどで早期に引退するなど、体質の弱さを抱えていた馬も多い。だが、先述の佐藤氏の言葉を聞くと、レーヴドカナロアにはそうした心配はいらないように感じる。

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