大魔神が夢を託すヴィルシーナの初子
ブラヴァスは「べらぼうにいい」 (2ページ目)
そして現役引退後、初めて生んだ子がブラヴァスである。デビューを間近に控えた同馬について、育成を行なったノーザンファーム早来(北海道)でも期待の声が高まっている。スタッフの木村浩崇氏はこう話す。
「ブラヴァスは、馬っぷりがべらぼうにいいですね。通常、初子は馬体が小さくなりがちですが、この馬は初子としてはいいサイズです。母は気が強いタイプでしたから、その面影は多少見られますが、扱い難いという感じではありません」
初陣の予定は、7月8日の2歳新馬(中京・芝2000m)。鞍上は武豊騎手が務める。このコンビでどんな競馬を見せてくれるのか、期待は膨らむ。
木村氏が再び語る。
「母ヴィルシーナは気持ちの強さもあって、レースではスタートから積極的に前に行っていました。それを受け継いでいるのか、ブラヴァスも調教の行きっぷりがいいですね。
とはいえ、馬の後ろに入れてリラックスさせる練習をしたら、そこで落ち着くこともできるようになりました。きちんと学習するタイプで、その点でも評価が高いです」
早い段階から、実戦を見据えた調教が施されてきたブラヴァス。デビュー戦は、その成果を見せる舞台と言えるかもしれない。
名手と臨む注目の初陣。馬主は母と同じ、元メジャーリーガーの佐々木主浩氏だ。ヴィルシーナの子がどんなパフォーマンスを見せるのか、しかと見届けたい。
2 / 2