オールフォーラヴは、オークスで「打倒アーモンドアイ」をなせる器か (2ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Yasuo Ito/AFLO

 そして今年、同レースを制したのはオールフォーラヴだった。はたして、同馬は「2強」を逆転できる器(うつわ)なのか。

忘れな草賞を制したオールフォーラヴ(緑帽)忘れな草賞を制したオールフォーラヴ(緑帽)

 オールフォーラヴは、父がディープインパクト、母が2012年のGIII中山牝馬S(中山・芝1800m。※2011年は阪神開催)で連覇を果たしているレディアルバローザ。母の妹には、GIIIクイーンS(札幌・芝1800m)を勝ったキャトルフィーユや、GIIIフラワーC(中山・芝1800m)を快勝したエンジェルフェイスらがいる良血馬だ。

 1月にデビューして、ここまで3戦2勝、2着1回。唯一の敗戦は、新馬戦を勝ったあとに臨んだ500万特別のアルメリア賞(3月4日/阪神・芝1800m)だが、そこでは最後の直線で大きな不利を受けた。デイリー馬三郎の吉田順一記者が同レースを振り返る。

「アルメリア賞では、直線で満を持して抜け出そうとしたところで、前にいたパンミコードにぶつけられて腰が流れてしまい、大きくバランスを崩したのが痛かったです。四肢をしっかり伸ばした走りで、一瞬の切れ味というより、少しずつギアを上げて長くいい脚を使えるタイプだけに、一度スピードが落ちると、トップギアに戻すのには時間がかかってしまう。ゆえに、立て直したところで、もうひと伸び見せるまでには至りませんでした」

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