ダノン皐月賞回避で異状あり!激変する最新「3歳牡馬ランキング」 (4ページ目)

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  • photo by Yasuo Ito/AFLO

 3位には、これまで圏外だったブラストワンピースが一気にポイントを伸ばしてランクインした。皐月賞はスキップして、ダービーへ直行。最高峰の舞台でどんな走りを見せるのか、注目される。

市丸氏
「前回、500万下のゆりかもめ賞(2月4日/東京・芝2400m)を勝った段階で、個人的には4位と高く評価していました。その後、毎日杯ではその期待に応える圧勝劇を披露。同レースの指数もかなり高いものでした。さらに、いろいろな勝ち方で結果を出しているのも同馬の強みです。

 ゆえに、返す返すも皐月賞に出走しないのが残念でなりません。ダービーへの期待は大きいですが、毎日杯からのぶっつけとなると、ローテーション的にはやや不安があります。どこかで一度叩いてダービーなら、◎もあると思うのですが、はたして......」

吉田氏
「新馬戦とゆりかもめ賞における前半の行き脚やラップ、そして走破時計などから、毎日杯は半信半疑で見ていましたが、強い勝ちっぷりで3連勝。時計の速い阪神の、芝1800m戦を難なく対応したあたりは十分に評価すべきでしょう。

 母のスピードと、母の父キングカメハメハの万能的な能力がエッセンスとして入っており、ある意味"特殊な"ハービンジャー産駒かもしれません。ただ、個人的には東京の軽い芝の2400m戦では、全幅の信頼を置くまでにはいかず、この評価(4位)となりました」

 4位も"新星"キタノコマンドール(牡3歳/父ディープインパクト)がランクイン。話題性もさることながら、オープン特別のすみれS(2月25日/阪神・芝2200m)で見せたパフォーマンスが高評価の決め手となったようだ。

木南氏
「前日に同条件で行なわれた古馬準オープンと、メンバー、時計の比較をしてみても、すみれSのパフォーマンスはかなり優秀なものです。正直、新馬戦では『勝っただけ』と思ってしまい、そのときにまったく(同馬の)能力を見抜けなかったことを反省しているぐらいです。

 全姉デニムアンドルビーは、ジャパンカップ2着、宝塚記念2着と、広くて直線の長いコースでも、直線の短いコースでも、どちらも好走しています。とすれば、皐月賞でも面白い存在になり得ると思います」

土屋氏 
「馬主がDMM.comで、名付け親がビートたけし氏ということで、話題が先行しすぎていたため、1勝目を挙げたときは『この血統なら、これぐらいは勝ってもらわないと』と、わりと冷めた目で見ていました。それが、すみれSでは逃がすとうるさいケイティクレバーをあっさりと仕留めて、その素質の高さに驚かされました。

 この馬も多頭数での厳しい流れの中でどうなのか? という疑問はありますが、ダノンプレミアムと未対戦という点は楽しみ。大駆けがあっても、不思議ではありません」

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