シャチホコも驚く金鯱賞の穴馬2頭。「波乱の昨年」にソックリだがや (2ページ目)

  • text by Sportiva
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

 この成績からわかることは、同馬にはとにかく"勢い"があったということ。1000万下から重賞まで順調にステップアップし、そのつど好走を重ねてきた。

 今回、似たようなタイプがいないか探してみると、1頭の馬に目がとまった。メートルダール(牡5歳)である。

上り調子のメートルダール上り調子のメートルダール 同馬は、昨年2月に1600万条件をクリアすると、続くGIIIの新潟大賞典(5月7日/新潟・芝2000m)で3着と好走。ロードヴァンドール同様、いきなり重賞で通用する力を見せた。

 その後、クラス再編成(※年齢と収得賞金によるクラス〈=条件〉分け)によって再び1600万下の身となったが、降格直後の1600万特別・多摩川S(6月11日/東京・芝1600m)を快勝。すんなりとオープン馬に戻ってきた。

 直後のGIII関屋記念(8月13日/新潟・芝1600m)こそ12着に敗れたものの、休養を挟んで臨んだGIII中日新聞杯(12月9日/中京・芝2000m)を完勝。初の重賞制覇を遂げた。

 昨年オープン入りしてから一度は大敗を喫したが、着実にステップアップを重ねてきている。勢いは十分にある。しかも、前走で重賞を勝っている分、ロードヴァンドール以上に、好結果への期待が膨らむ。

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