フェブラリーSなら信頼のゴールドアリュール産駒。中でも狙い目は? (2ページ目)

  • 平出貴昭●文 text by Hiraide Takaaki
  • photo by Nikkansports

 今年も4頭のゴールドアリュール産駒がこのレースにエントリーしている。昨年の勝ち馬で、GIチャンピオンズC(12月3日/中京・ダート1800m)も勝って、JRA賞最優秀ダートホースに輝いたゴールドドリーム(牡5歳/平田修厩舎)が中心視されそうだが、筆者はサンライズノヴァ(牡4歳/音無秀孝厩舎)に注目したい。

 サンライズノヴァは2歳時の一昨年11月にフェブラリーSと同じ東京・ダート1600mで新馬勝ち。順調に力をつけ、昨年6月のGIIIユニコーンSで重賞初制覇。その後、1番人気に推されたJpnIジャパンダートダービー(大井・ダート2000m)は6着に敗れたが、10月にはOPグリーンチャンネルC(東京・ダート1400m)で4勝目を挙げている。

 その後、GIII武蔵野S(11月11日/東京・ダート1600m)では1番人気で12着に敗れたが、暮れのOP師走S(12月9日/中山・ダート1800m)、前走のGIII根岸S(1月28日/東京・ダート1400m)を連続して2着となり、ここに臨んでくる。

 同条件である武蔵野Sの12着が気になるかもしれないが、同レースは道中行きたがってスタミナをロスし、直線でも揉まれて行き場をなくし、力を出し切れなかったもので、度外視していい。前走の根岸Sでは勝利目前でノンコノユメにハナ差だけ差されたが、内容的には文句のないもので、あの走りができれば、今回も勝ち負けしてくるだろう。

 サンライズノヴァは父ゴールドアリュール以外にも血統が魅力的だ。叔父サンライズバッカスは2007年(5歳時)の勝ち馬で、本馬と同じ音無厩舎の所属馬。祖母リアルサファイヤは1989年のフラワーCを勝っている。その母ワールドサファイヤの子孫には日本テレビ盃などダート重賞4勝のマコトスパルビエロ、そして6代母クロサトの子孫には東京大賞典など重賞7勝のキョウトシチーが出ている。祖母の父リアルシャダイはコパノリッキーの曽祖母の父でもある。

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