京都記念は、人気GI馬ではなく「5番人気の牝馬」に資金を突っ込め (2ページ目)

  • text by Sportiva
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

 しかも、それぞれ12頭立て、10頭立てと、今年と同じ少頭数のレースだった。であれば、「5番人気の牝馬」を狙わない手はない。

 実際、今回のメンバーを見渡してみると、ディアドラ(牝4歳)か、クロコスミア(牝5歳)の、どちらかが5番人気になる可能性が高い。

 ディアドラは、昨年のGI秋華賞(10月15日/京都・芝2000m)の覇者。続くGIエリザベス女王杯(11月12日/京都・芝2200m)では12着に敗れたものの、ひと息入れてここに挑んできた。

メキメキと力をつけてきているクロコスミアメキメキと力をつけてきているクロコスミア

 クロコスミアは、そのエリザベス女王杯で2着に入った。軽快な先行力を武器にして、昨年の夏あたりから本格化。ここに来て、秘めた実力が完全に開花した印象だ。

 2頭とも現役牝馬では上位クラスの存在で、強豪牡馬相手でも流れや展開次第では逆転のチャンスもある。ともに休み明けを苦にしないのもプラス材料。当日のオッズを見極めて、どちらか狙ってみてはどうだろうか。

 続いて目についたのは、GIで物足りない成績しか残せていない馬たちの金星だ。

 2012年に5番人気で制したトレイルブレイザーは、それまでにGII勝ちはあったものの、GIでの連対はなかった。先述した2014年のデスペラードも、GIIでは勝ち星を挙げていて、2、3着に好走することもあったが、GIは2度走って9着、7着と凡走していた。

 GIIではあるものの、ときにGIさながらの豪華な面々がそろう京都記念。そのため、これら2頭は「このメンバーでは通用しない」と見られたのだろうが、レースではその下馬評を見事に覆(くつがえ)した。

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