京都記念は、人気GI馬ではなく「5番人気の牝馬」に資金を突っ込め (3ページ目)

  • text by Sportiva
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

 調整が難しいこの時期、いい状態さえ整えられれば、格下馬の大物食いは十分に起こりえるのだ。

 これらの例を参考にして、GII、GIIIでは結果を残しているものの、GIでは実績が足りない馬を今年も狙いたい。

 ぴったり当てはまるのは、ミッキーロケット(牡5歳)だ。

 昨年のGII日経新春杯(2017年1月17日/京都・芝2400m)を勝利し、他にもGII2着、GIII2着の実績がある。だが、GIでは3歳時に出走した菊花賞(京都・芝3000m)での5着が精一杯。その他は、すべて掲示板を外している。

 そして今年も京都記念には、冒頭で記したレイデオロをはじめ、昨年の皐月賞馬アルアイン(牡4歳)、エリザベス女王杯を制したモズカッチャン(牝4歳)など、GIレース並みのメンバーが顔をそろえた。そうなると、ミッキーロケットの評価は確実に下がるだろうが、過去の例からして、ここでの一発があってもおかしくない。

 最後に着目したのは、GIで好走歴のある人気薄馬の激走だ。

 2008年に11番人気で3着に突っ込んできたシルクフェイマスと、2009年に9番人気で3着入線を果たしたヴィクトリーがその好例である。

 前者は、GI宝塚記念(阪神・芝2200m)で2着、GI天皇賞・春(京都・芝3200m)で3着の実績があった。片や、後者はGI皐月賞(中山・芝2000m)の優勝馬。ともに、近走の成績などから「もはやピークは過ぎた」と思われて低評価に甘んじていたが、このレースで久しぶりに躍動して実績馬の意地を見せた。

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