東京新聞杯は、「穴馬の方程式」にカッチリはまる3頭が猛威をふるう (2ページ目)

  • text by Sportiva
  • 村田利之●撮影 photo by Murata Toshiyuki

 だが、そもそも東京マイルという舞台においては、どちらもGIでも通用する力を示していた。その得意舞台で、ともにきっちり力を発揮して波乱の立役者となったのだ。

 これらと同じように、今年も東京マイルのGI戦において、過去に結果を残している馬がいる。

 デンコウアンジュ(牝5歳)である。

東京のマイル戦を得意とするデンコウアンジュ東京のマイル戦を得意とするデンコウアンジュ 同馬もホエールキャプチャ同様、戦績に波があるタイプで、牡馬混合の重賞では力不足と見られている。そのため、今回も伏兵の域を出ないが、昨年のGIヴィクトリアマイル(2017年5月14日)で、11番人気ながら2着に突っ込んできた。

 さらに、2歳時にGIIIアルテミスS(東京・芝1600m)を快勝。東京マイル戦での成績が際立っているだけに、軽視するのは禁物だ。

 次に注視したいパターンは、条件戦を勝ってオープン入りしたあと、直前の重賞で敗れて人気を落とした馬の巻き返しだ。

 2008年に13番人気で2着となったリキッドノーツは、2走前に1600万条件を勝ってオープン入り。しかし、続くGIII京都金杯(京都・芝1600m)で12着と惨敗して、重賞では足りないというイメージが膨らんでしまった。

 2016年に11番人気で3着に入ったマイネルアウラートも、1000万条件、1600万条件と連勝し、果敢にGII阪神C(阪神・芝1400m)に挑むも、9着と馬群に沈んだ。その結果、直後の東京新聞杯では人気が上がることはなかった。

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