桜花賞へ向けオルフェ産駒の評価が激変。3歳牝馬「最新ランキング」 (3ページ目)

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 2位は2頭。15ポイントの同点で、阪神JF2着のリリーノーブル(父ルーラーシップ)と、シンザン記念を制したアーモンドアイ(父ロードカナロア)が入った。リリーノーブルは前回5位から、アーモンドアイは同8位からのランクアップとなった。

吉田順一氏(デイリー馬三郎)
「リリーノーブルは、走るとややトモを回すため、本質的には段階を踏んでギアが上がるタイプ。しかし、体が柔らかいことが利点となってなのか、2戦目の白菊賞(11月26日/京都・芝1600m)では、鋭い反応であっさりと逃げ馬をかわして抜け出す芸当を見せました。持ち味と違うことができるのが、この馬のポテンシャルの高さを示していると思います。

 阪神JFでは、道中でクビを内に向けて外にモタれ気味でした。4角手前からも逆手前になって、コーナーをタイトに回れなかったのですが、2着を確保したのは素質が高い証拠です。後肢の甘さを丹念に鍛えることができれば、2歳女王にリベンジすることは可能だと思います。

 アーモンドアイは、新馬戦2着から2カ月→3カ月のローテーションで、未勝利戦→シンザン記念を連勝。そのゆとりある過程は申し分ありません。

 ロードカナロア産駒はパドックから闘争心を表に出すタイプが多いのですが、同馬は牡馬相手のシンザン記念のパドックでも、堂々とした立ち居振る舞いを見せていました。ロードカナロア産駒らしからぬ気配を漂わせ、関西への長距離輸送も馬体重2kg減にとどめてメドが立ったことは、春の大一番に向けても頼もしい限りです。

 母フサイチパンドラの意外性や爆発力、そして底力を受け継ぎ、父ロードカナロアからスピード&キレ、さらに従順さを譲り受けた好素材。桜花賞では、2度目の長距離輸送、多頭数の競馬、発馬などの課題はありますが、それらを踏まえても、期待値のほうが上回ります。それだけの魅力が、この馬にはあるということです」

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