女王を「穴」扱いと侮るな。ジャパンCはソウルスターリングに要注意 (4ページ目)


ジャパンカップでの巻き返しが期待されるソウルスターリングジャパンカップでの巻き返しが期待されるソウルスターリング というのも、ここまで能力の半分も出せていないと思うからです。

 毎日王冠は初の古馬相手、しかもトップレベルとの対戦ということもあって、どこか気負っていて、常にプレッシャーを感じているレースぶりでした。それに比べて、前走の天皇賞・秋では覇気のある競馬を見せてくれましたが、道中で不利があり、位置取りが悪くなってしまったことが響きました。

 結局、ここ2戦はソウルスターリングの力がすべて発揮されたわけではありません。それでも、経験を積んだことによって、レースぶりがよくなっていることは確か。天皇賞・秋では、もう少しいい位置を取れていれば、違う結果になっていた可能性も十分にあります。

 同馬も極悪馬場で激走した反動が心配されますが、前述の2頭、キタサンブラックとサトノクラウンよりは、ジャパンカップへ向けての始動が早かったようです。回復までに時間がかからなかったのは、斤量が軽い分の恩恵もあったのでしょう。

 今回は、さらに1kg斤量が減って53kgでレースに臨めます。他馬との斤量差に変わりはありませんが、牝馬にとって1kg軽くなるのは大きいと思います。

 反撃が大いに期待できるジャパンカップ。「ヒモ穴馬」には、このソウルスターリングを挙げたいと思います。

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プロフィール

  • 大西直宏

    大西直宏 (おおにし・なおひろ)

    1961年9月14日生まれ。東京都出身。1980年に騎手デビュー。1997年にはサニーブライアンで皐月賞と日本ダービーの二冠を達成した。2006年、騎手生活に幕を閉じ、現在は馬券を買う立場から「元騎手」として競馬を見て創造するターフ・メディア・クリエイターとして活躍中。育成牧場『N.Oレーシングステーブル』の代表も務め、クラシック好走馬を送り出した。

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