キタサンも驚く「一発」あるヨ。ジャパンCの外国馬はクセ者ぞろい (4ページ目)

  • 土屋真光●文 text&photo by Tsuchiya Masamitsu

「厩舎での仕草などからも、この1年で馬自身が自信をつけたことが感じられます。賢い馬なので、ここ(東京競馬場)がどこであるか、ということもわかっています。そして、これから何をするのか、ということも理解できているはずです」

 馬場や相手に関係なく、どんなときでもひるまない勝負根性を見せるイキートス。"大物食い"も過去に何度か果たしており、「打倒・キタサンブラック」を託すには、魅力的な1頭だ。

 イキートスと同じくドイツからやってきたギニョール(牡5歳/父ケープクロス)も、無視できない存在だ。

外国招待馬の中では実績ナンバー1のギニョール外国招待馬の中では実績ナンバー1のギニョール 今年の外国招待馬の中では、GI通算3勝と最上位の実績を誇る。しかもそのうち2勝は、この秋の戦績だ。その2戦では先述のイキートスをともに2着に退け、現在の勢いも招待馬の中では一番と言えるだろう。

 通算成績は、14戦6勝、3着3回、着外5回。左回りに限れば、5戦4勝、着外1回と、典型的な"サウスポー"。GI3勝もすべて左回りでのものだ。

 ローテーション的には出走してもおかしくない凱旋門賞も、右回りを嫌ってパス。得意の左回りで戦えるバイエルン大賞(1着)からジャパンカップというのは、狙いすました臨戦過程と言える。

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