スプリンターズSの穴は3パターン。「まさにそれ!」が1頭ずついる (3ページ目)

  • text by Sportiva
  • 三浦晃一●撮影 photo by Miura Koichi

 春の高松宮記念では16着に敗れたが、初のGI戦で経験不足だったことは否めない。その後、休み明けで連勝していることから、調子を取り戻したことはもちろん、春からのさらなるレベルアップが見込める。中山・芝1200mでの実績もあり、2度目のGIの舞台で一発あってもおかしくない。

 過去の結果に再び目を向けてみると、とある傾向があることがわかった。それは、同年春の高松宮記念で好走していた馬の人気薄での激走だ。

 2009年は、高松宮記念の覇者ローレルゲレイロが6番人気で優勝を飾った。さらに2014年には、高松宮記念で2着だったスノードラゴンが13番人気で大金星を挙げている。

 それぞれ、高松宮記念のあとのレースで大敗を喫するなどして、人気が急落していた。だが、本番では春のGIと変わらぬ実力を示したのである。

 今年も、それら2頭と似たような馬がいる。レッツゴードンキ(牝5歳)だ。

 同馬も今春の高松宮記念で2着と奮闘した。しかし、その後のGIヴィクトリアマイル(5月14日/東京・芝1600m)で11着と大敗。加えて今回は、それ以来のぶっつけとなるため、人気落ちは必至の状況だ。

 とはいえ、過去の教訓に照らし合わせれば、この馬を狙わない手はない。休み明けでの好走歴もあり、巻き返す可能性は大いにある。

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