スプリンターズSの穴は3パターン。「まさにそれ!」が1頭ずついる (2ページ目)

  • text by Sportiva
  • 三浦晃一●撮影 photo by Miura Koichi

 2011年に7番人気で3着に突っ込んできたエーシンヴァーゴウは、同年7月のGIIIアイビスサマーダッシュ(新潟・芝1000m)で3連勝を飾ると、その後もGIII北九州記念(小倉・芝1200m)で3着と健闘し、GIIセントウルS(阪神・芝1200m)では鮮やかな勝利を飾って本番に挑んだ。

 前述のウキヨノカゼも、同年7月の1600万条件を勝ってオープン入りを果たすと、続くGIIIキーンランドC(札幌・芝1200m)で連勝を決め、本番でも3着と上位に食い込んだ。

 それでも、これらの面々の人気が上がらなかったのは、今年と同じくメンバーが充実していて、「さすがにGIでは通用しないのではないか」と思われていたからだろう。が、何より勢いさえあれば、この舞台ではGI実績がなくても勝ち負けが期待できるのである。

 そして今年、牝馬で、勢いのある夏の上がり馬を探してみると、一番に目がいくのは冒頭でも触れたダイアナヘイローである。しかし、あくまでも穴馬という視点で考えるなら、ここで同馬を推すわけにはいかない。

 そこで改めて出走メンバーを見渡してみると、面白い存在がいることに気づく。ワンスインナムーン(牝4歳)である。

ワンスインナムーンが連勝の勢いに乗って波乱を起こすかワンスインナムーンが連勝の勢いに乗って波乱を起こすか 7月に1600万条件を勝って、前走ではオープン特別の朱鷺S(8月27日/新潟・芝1400m)を快勝。この連勝中という勢いは無視できない。

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