女帝のひ孫、アドマイヤキングは現役ジョッキーも「心臓がいい」と絶賛 (2ページ目)

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara

 母のアドマイヤテンバは、アドマイヤグルーヴが生んだ娘。つまり、ドゥラメンテの姉となる。その母から生まれたのがアドマイヤキングだ。

 申し分ない血統の同馬は、実戦でもそのイメージどおりの強さを見せるかもしれない。なぜなら、牧場での評価がそれだけ高かったからだ。育成を担当したノーザンファーム早来の木村浩崇氏が、春の取材でこう話していた。

「走らせてみると、とにかくよく動きますね。馬場が悪い日でも、最後まで手応えがよくて、息使いもいいんです。何より、強い調教をしてもへこたれませんし、食欲も落ちません。母の代表産駒になってくれれば、と思いますね」

 そして現在、アドマイヤキングは管理する友道厩舎に入厩。デビュー予定の9月30日の2歳新馬(阪神・芝1800m)に向けて本格的な調教を進めているが、ここでもスタッフたちから漏れてくる評判はすこぶるいいという。関西競馬専門紙のトラックマンがその様子を伝える。

「(アドマイヤキングは)520kg〜530kgの大型馬で、『体がしっかりしていて、走り出すとすごくいいフォームをする』と厩舎スタッフは話しています。『雰囲気がよく、いいモノを持っているのは間違いない』とのことでした。調整も順調で、デビュー戦にはきちんと仕上がりそうですね」

2 / 3

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る