セントウルSに大荒れ注意報。穴党記者がピンときた5頭で勝ちにいく (3ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • 三浦晃一●撮影 photo by Miura Koichi

 その分、吉田記者も自信を持ってオススメする。

「アルティマブラッドは、直線が平坦より坂のあるコースが合うタイプ。シンボリクリスエス産駒で本質的には少し時計がかかる舞台が合う印象がありますが、3走前の春雷S(3着)では52kgという軽量を生かしたとはいえ、1分7秒5の走破時計を計測。状態が整えば、時計勝負にも対応できることを証明しました。

 9月6日の追い切りでは、テンから飛ばして坂路4F(ハロン)51秒4、1F12秒3の時計をマーク。"攻め横綱"ブラックスピネルと併せて先着した点は、高く評価していいでしょう。状態のよさと展開の利を考慮すれば、別定のGIIといえども一発の魅力を感じます」

 3連単の配当が100万円超えとなったGIII北九州記念(8月20日/小倉・芝1200m)において、本誌コラムでも15番人気で3着に入ったラインスピリットを推奨してくれた日刊スポーツの太田尚樹記者も、フィドゥーシアをはじめとした人気馬には疑問を投げかける。

「(今回の)人気馬は、いずれも押し出された形ですよね。ただ、その中でも狙えるのは、ダンスディレクター(牡7歳/父アルデバランII)。(重賞2勝と)実績もありますし、昨年(3番人気7着)よりもメンバーは手薄です。(半年以上の休み明けで)人気を落とすようなら、配当的にもアリでしょう」

 そして、穴なら「ラヴァーズポイント(牝7歳/父マイネルラヴ)が気になります」という。

 昨年のこのレースでも、9番人気ながら3着と激走して波乱を演出した。近走は振るわないが、着順で見るほど大きく負けてはいない。太田記者もその点を強調する。

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